静岡県御前崎市の浜岡原発の1号機と2号機は全国の商業用の軽水炉としては初めて2009年から廃炉作業が始まり、核燃料を取り出しタービンなど原子炉の周辺設備の解体撤去を進めてきた。中部電力によるときのうから2号機の原子炉の解体工事に着手し、原子炉圧力容器の上ぶたをクレーンで持ち上げて取り外したという。商業用原発で原子炉の解体が始まるのは国内で初めてで、今後は圧力容器や原子炉格納容器の解体を進めるとのこと。中部電力では1、2号機ともに2035年度までに原子炉の解体を終え、廃炉の完了は2042年度を予定している。廃炉にかかる費用は1号機がおよそ379億円、2号機がおよそ462億円を見込んでいる。一方、1号機、2号機の廃炉によりおよそ2万トン発生すると見られる放射性廃棄物の処分先は決まっておらず、中部電力は廃棄先が決まるまでの間、建屋内で安全に保管するとしている。