先月大きな地震で被害を受けた台湾東部花蓮県にある老舗菓子店ゆかりの2人、創業者の孫の安富省二さんと現在の店長・張舜彬さん。安富さんの祖母が花蓮県に菓子店を創業したのは日本統治時代で、戦後日本に引き上げることになった一家の後を次その後78年にわたり店を守り続けてきたのはかつて番頭として働いていた張さんの祖父だった。日本と台湾の2つの家族が再び支え合う姿を取材。被災後いち早く営業を再開した老舗菓子店「恵比須餅舖(えびすびんほ)」。店主の張さんは何があっても営業を続けるという強い思いで営業再開にこぎつけたという。徳島市に暮らす安富省二さんは花蓮で生まれ戦後徳島に引き上げた。創業者は安富さんの祖母・コユキさん。当時番頭として店を支えたのが張さんの祖父・張房さん。今年3月張さんが安富さんに会いに徳島まで来てくれたのだった。長年感謝の気持ちを伝えたいと考えていた張さん、その思いは祖父から引き継いだものだった。そんな矢先花蓮の町を大地震が襲った。店内は被害を受けたが建物が無事だったことから2日後には営業を再開した。花蓮の復興に向けて今2人は手を取り合い前に進もうとしている。