北朝鮮が日本への接近を図る背景にあるのは、日米韓3ヶ国による協調の進展とそれに伴う軍事的協力の加速に対する焦り。北朝鮮は岸田総理の支持率が低迷していることも把握しており、支持率回復の手段として岸田総理に首脳会談を持ちかけているという面も。今年に入って以降、北朝鮮は韓国に対し敵対国であると明言し、砲撃を行うなど韓国に対する軍事的挑発を繰り返している。こうした挑発の背景にあるのが北朝鮮の統一に関する考え方の変質。北朝鮮はこれまで体制の保障を第一に掲げた外交方針を進めてきたがアメリカ側の譲歩を得られなかったことから、方針を転換し武力による統一を進める準備を整えている段階なのだという。一方で、近年は北朝鮮の若い世代にK-POPや「愛の不時着」などの韓流ドラマが流行していることから、朝鮮指導部は「体制の崩壊を招きかねない」とこれらに危機感を抱いている。こうした状況を踏まえると、北朝鮮がいつ大規模な軍事的挑発に出てもおかしくないという。