2018年7月に発生した西日本豪雨。中国地方では災害関連死も含め広島で153人、岡山で95人、山口で3人が亡くなった。今も8人の行方が分からないまま。インフラの復旧は進み、広島県や岡山県では砂防ダムの復旧工事が今年3月までにすべて完了した。岡山県倉敷市真備町で行われていた川の合流点の付け替え工事などの緊急治水対策も今年3月に完了した。専門家が先月、広島、岡山、愛媛の3県の1万人の住民を対象にアンケートを行ったところ、避難の指示が出たら避難すると思うと答えた人の割合は岡山と愛媛が54%、広島が42%だった。豪雨の発生直後に行われた調査に比べ岡山は1ポイント、広島と愛媛は15ポイント減った。県立広島大学大学院・江戸克栄教授は、防災意識が薄れているのではないかと考えられるとした上で「あらかじめしっかり準備をしておく、自分なりにしっかりとした基準を持って逃げる時には逃げてもらう」と話した。