長崎・大村市の講演会で登壇した宮津航一さん。18年前、慈恵病院が設けた赤ちゃんポストに預けられた。慈恵病院によると去年3月までに179人の子どもが預けられたという。宮津さんは赤ちゃんポストに預けられた5か月後に里親の家庭に引き取られ、現在は里親の両親と共に子ども食堂を立ち上げ、子どもの居場所づくりに取り組んでいる。そして、預けられた当事者として全国で公演を行っている。宮津さんは、命を救われた自分が実態を伝えなければと思い、公表を決意したという。大村市での公演を依頼した梅野弘子さんはボランティアで予期せぬ妊娠をした人を支援している。命と向き合う宮津さんと梅野さん、「救われた先に幸せな人生が待っている」と信じてこれからも活動を続ける。