国内最高峰とされる東京大学が、年間最大10万円の授業料引き上げを検討しているという。19日にはこの授業料引き上げに反対する学生らが、大学構内でデモを行った。学生たちは授業料引き上げに反対する署名を集め、大学側に提出する。授業料の引き上げをほかの学生はどう思っているのか、東大生の声を紹介。東京大学・総務部広報課は「現在、授業料について多面的に検討し、学内で話し合いを行っている最中のため、現時点で公表できる情報はなく、公表時期も未定となっております」としている。物価高などで研究や教育などのコストが高まる中、今年3月に行われた中央教育審議会の特別部会での提言が注目されている。慶應義塾長・伊藤公平氏は「国立大の授業料は150万円程度に上げるべき」とし、国立大の授業料を現在の約3倍にすべきと提言した。人口減少に加え、コストの増大で苦しい経営状況の置かれているという日本の大学。今、どんな変化が求められているのか。