きょうのテーマは「住み続けられるまちづくりを」。森に囲まれた山梨県小菅村で、エネルギーを地産地消することで地域経済を回していく取り組みが進んでいる。村の中心部にある日帰り温泉施設「小菅の湯」。関東一円から利用客が訪れるこの温泉をいい湯加減にしているのが、薪を使ったボイラー。ボイラーに必要な電力は太陽光パネルで調達するほか、太陽熱温水器も活用している。こうした組み合わせは全国でも例がなく、今年「新エネ大賞」に選ばれた。電気代などが浮いたことで年間のコストも1400万円、45%削減できた。燃料となるのは、村の95%を占める森林から出た間伐材。山の持ち主などから村が間伐材を買い取ることで、資金を森林整備に役立ててもらうのが狙い。