岸田首相は昨夜、「政治の信頼回復のためにどうあるべきかを検討している」と述べ、自身が先月まで会長を務めていた「岸田派」を解散することを検討していると述べた。ある岸田派幹部は岸田派が解散することを認め、「派閥事務所も引き払う」としている。またある首相周辺は解散の理由について、「政治資金の問題で岸田派も立件されることになったのでけじめをつけた」。また別の周辺は「自民党全体の信頼回復のために何をするべきか考えた結果、自分の派閥を解散して本気度を示すことにした」と話している。首相・総裁の出身派閥が解散することは、他派閥の判断にも影響を及ぼすとみられている。一方これに先立ち岸田派は、一昨年までの3年分の収支報告書を訂正し、合わせて2501万円を新たに記載した。岸田派は「再発しないよう今後は十分な管理体制を整備していく」としている。また二階派も一昨年までの3年分の収支報告書を訂正した。記載していなかった政治資金パーティーによる収入が、3年間で計1億3600万円余あったとしている。