今の臨時国会は今週21日の土曜日が会期末となっていて、参議院予算委員会で今年度の補正予算案の審議が行われている一方、衆議院では政治資金規正法の再改正を目指して議論が続いている。政策活動費の廃止について、自民党はこれまでに一部の支出先を非公開にできる「公開方法工夫支出」の新設を、「検討事項」として先送りする案を立憲民主党に伝えている。これに対し、立憲民主党の野田代表は「(「公開方法工夫支出」は)第2のブラックボックスになる可能性」と述べた。また、与党・公明党の西田幹事長も“自民党に対し野党と合意できる修正を促している”と明らかにした。このため、自民党内からは“「公開方法工夫支出」の撤回もやむをえない”という意見がある一方、“与党として引き続き必要性について理解を求めていくべきだ”という声も出ている。自民党は今の国会で政治資金規正法の再改正を図るためには、できるだけ早く関連法案を参議院に送る必要があるとして、「公開方法工夫支出」の扱いも含め調整することにしていて、与野党がどこまで具体的な合意点を見いだせるかが焦点になる。