好天に恵まれた週末の皇居前広場で街の人は「お元気な姿を見せてもらえたら私たちも元気になれる」「雅子さま60歳、お誕生日おめでとうございます」などと話す。今年5月、東京・日本橋のデパートを訪問された両陛下と愛子さま。陛下の即位5年と両陛下の結婚30年を記念した特別展を鑑賞された。ご一家が熱心にご覧になったのはロールスロイスの黒いオープンカー。実はこの車は平成5年6月、沿道に約19万人が集まったご成婚パレードで使用された車。皇后さまは特別展の会場で流されていた当時の映像を見て「ちょっと恥ずかしい」と笑顔を見せられた。会場には婚約内定会見の際、皇后さまが着用されたドレスも展示されていた。「プロポーズの言葉を再現してほしい」と愛子さまからリクエストされ、陛下は苦笑い。御一家は和やかな様子だった。皇后さまは「この30年の月日の中で2年前に愛子が無事に青年を迎えることができましたときには安堵すると同時に、たくさんの方にお祝いいただいたことを心からありがたく思いました」と綴られた。ご結婚から30年、愛子さまを見守られて22年。両陛下の愛情に包まれ健やかに成長していった愛子さま。今年1月、3年ぶりに行われた新年一般参賀に成年皇族として初めて出席され、両陛下の横でほほえみながら上皇ご夫妻、秋篠宮ご夫妻、佳子さまとともに手を振られた。新型コロナの感染状況が落ち着いたことで、両陛下がお出ましになる機会も増えた。6月、即位後初の被災地訪問となった岩手県・陸前高田市。両陛下は「全国植樹祭」に出席し、皇后さまはご自身のお印であるハマナスの種などを蒔かれた。10月、大きな歓声で迎えられたのは、府中市の東京競馬場。両陛下は「天皇賞・秋」をご覧になった。皇后さまはこれが初めての競馬観戦。双眼鏡でレースを見守られると、優勝した馬に拍手し「大変楽しく拝見しました。他の馬も頑張りましたね」と感想を述べられた。栃木県・御料牧場での静養も4年ぶりとなった。
皇后さまの誕生日に際し、おととい宮内庁が公開した映像。両陛下が愛子さまとご覧になっていたのは6月に訪問されたインドネシアの写真集など思い出の品々。雅子様は「久々の海外への親善訪問で滞在期間も国内で地方を訪問するときよりも長かったこともあり、当初は不安もありましたが、多くの方に温かく迎えていただき、お陰様で貴重な経験に満ちた思い出に残るインドネシア滞在となりました」と綴った。皇后さまにとって21年ぶり、令和になってからは初めてとなった海外への親善訪問。ジョコ大統領を始めとしたインドネシアの人たちの心のこもったおもてなしに皇后さまの自然な笑顔が溢れた。大統領夫人の案内で現地の特産品をご覧になった時には「バティック」という生地を羽織り、満面の笑みを見せられた。様々な場面で自然な笑顔を見せられるようになってきた皇后さま。先月の園遊会では将棋界のレジェンドからの意外な話に…。