自民公明両党の幹事長は今月7日、次の衆議院選挙に向けて候補者の調整を進めることで合意し、今後、両党の選挙対策委員長で協議を始める予定。前回の衆議院選挙で公明党は東京の2つの選挙区で候補者の擁立を目指したが、自民党との調整が難航し、結局2人目の擁立を断念した。両党は関係修復のため次の選挙で公明党が東京で2議席を獲得することを共通目標にした経緯があり、公明党の斉藤代表は今月「東京で2つの小選挙区を公明党が担当する合意は全く変わっていない」と述べた。これに対し自民党内では「公明党に譲る選挙区は慎重に検討する必要がある」などと、拙速に譲歩すべきではないという意見も出ている。ただ、今回も調整が難航すればことし夏の参議院選挙での協力に影響を与えかねず、衆議院選挙に向けた東京の小選挙区の扱いが再び焦点となる見通し。