大逆転劇の末に返り咲いた兵庫県・斎藤知事。今週はPR会社を巡る問題が大きく報じられた。しかしこれ以外にも多くの問題が残されている。デマや中傷、告発者への攻撃。選挙戦の裏側とともに検証。斎藤知事のパワハラ疑惑などを調べる百条委員会委員長・奥谷謙一県議を取材。111万票あまりを獲得し、返り咲いた斎藤元彦知事。選挙戦の序盤は足を止める人はまばらだったが、終盤には人だかり。一方落選した稲村和美氏は選挙後も誹謗中傷にさらされている。稲村氏は外国人参政権を推進するなどのデマが拡散。稲村氏は「自分が言っていないことに対してネットで情報を得た人が該当選挙の時に質問してくる」と語った。偽情報の火消しに追われたが、炎上はおさまらなかった。稲村氏は選挙結果に異議を唱えるものではないと強調したうえで強い危機感があると話す。誹謗中傷が原因で辞職した県議もいる。百条委員の1人でパワハラ疑惑などを厳しく追及していた竹内英明氏は、家族を守るために身を引くとして議員を辞職した。不信任決議の賛成討論をした迎山志保兵庫県議も誹謗中傷を受けている。迎山県議は「これがスタンダードになると政治の世界もどんどん劣化をしていく。国民にツケが回っていくのでは」と語った。