各地で米の品切れが相次ぐ中なんとか食卓にご飯を取り入れようと試行錯誤する動きが活発化している。昨日、大阪府の吉村知事は府内の8割の小売店で米の品切れが発生しているとの調査結果を公表。農水省に対し、政府の備蓄米を市場に流通させるよう要望したと述べた。これに対し、今日、坂本農水大臣は備蓄米の放出に慎重な考えを示した。小売店で流通する米が減る一方で利用する人が増えているのがふるさと納税。「ふるなび」では米が返礼品になっている自治体への今月の寄付件数が前年同月比で1.7倍に増加した。ただ、在庫不足の影響はふるさと納税にもあり返礼品の米が品切れになる自治体も出ている。一方、都内にあるアジアの食材を扱うお店で棚にぎっしりと置かれているのはタイ米。在庫は十分にあり、卸会社によると今月のオンラインショップのタイ米の売り上げは7月に比べ3割以上、増えた。こちらで扱うタイ米の特徴は「もちもちのところ」だという。さらに1kg当たりの価格は718円で、日本の米と炊き方に違いはないということだ。米不足の解消にこれから必要となるのが新米の流通。今日、長野県の米どころ、安曇野市では稲刈りが始まった。JAあづみでは例年並みのおよそ1万2000tの米の出荷を予定していて来月中旬をめどに稲刈りが本格化する。坂本農水大臣は、新米の流通により米の品薄状況は今後、順次回復していくものと見込んでいると述べた。