札幌近郊にある定山渓温泉のホテル「定山渓第一寶亭留 翠山亭」に来週オープンする書店。マッサージコーナーだったスペースを改装。2500冊の本を置く予定。銭湯をイメージし、壁にはロッカーのような棚。中から、おすすめの本を取り出す仕掛け。ソファに座って読書できる個室も3つ作った。風呂上りに読書が楽しめる体験で宿泊客に新たな価値を提供する狙い。書店は、宿泊者以外も利用できるようにした。定山渓には今、書店がない。仕入れる本のリストは大日本印刷の協力でホテルに合う本を選ぶことができた。大日本印刷は店の企画から選書まで異業種の書店参入を総合的に支援するサービスを始める。あすにも正式に発表する。カフェや雑貨店など異業種が書店を併設することが増えているため、ビジネスチャンスがあるとみている。異業種を支援する時のモデルとなる店舗を見せてもらった。カプセルに入っていたのはA4サイズの小説。通常書店とは違う仕掛けを提案できるそう。また、今回1冊の注文から仕入れができるシステムを手がける楽天の子会社と提携し、支援サービスに組み込んだ。大日本印刷は今後、高齢者向け住宅や空港のラウンジなどさまざまな業種での書店の参入を手がけたい考え。大日本印刷・上埜さんは「本と生活者のタッチポイントが増えていく未来を考えながら始めている」と話した。