勤務時間外に勤務先から電子メールや電話などで連絡があっても無視できる「つながらない権利」を認める新たな法律がオーストラリアで26日施行された。この法律は「ワークライフバランス」を保つのが狙いで制定され、悪質な違反をした企業には最高でおよそ920万円の罰金が科さられる。「つながらない権利」については日本でも法整備を求める声もある。労働組合の連合が18歳から59歳までの1000人を対象に調査した「つながらない権利に関する調査2023」では勤務時間外に業務上の連絡がくることがあるかという質問に対して、あるは72.4%、ないは27.6%だった。また勤務時間外の連絡にストレスを感じるかという質問に対しては感じるが62.2%、感じないが37.8%だった。こうした結果を受けて連合は“つながらない権利”の立法化を検討すべきと厚労省は労働基準関係法制研究会に提言している。