さらに柳沢先生にはもう一つやってみたかった実験があるという。それは、頭を使うプロ棋士は”究極の睡眠”をとっているのでは?ということ。協力してくれたのは、プロ棋士の久保利明九段。対局中、何十手先まで考える将棋棋士、脳にはどれくらい負荷がかかっているのか。脳科学の専門家・奥山教授曰く、線条体が対局中によく活動している結果が報告されているため、プロ棋士は一連の動作が決まっていて何十手先を読むことが可能になっている可能性があるとのこと。お昼休憩を挟み、午後は相手を代え2連続で対局し、夕方5時半トータル7時間の対局が終了した。帰宅後も、本日の3局を復習、終わった時刻は午前1時だった。結果は、N3睡眠の中でも特に深い睡眠についている状態で、脳がスッキリリフレッシュし、体の超回復にもつながる。