今日から都内で始まったのがコーヒーに関する、アジア最大規模の展示会。会場内で、ひときわ長い行列ができているのが「パナマ・ゲイシャ」と言われる、非常に高価格のコーヒー。味の純度が高い希少種で豆の価格が1キロあたり、およそ445万円、単純計算で1カップ、数万円のものもある。世界的にコーヒー豆の国際価格は高騰していて史上最高値圏での値動きが続いている。新興国でカフェ人気が広がり、需要が急増。その一方で最大の産地であるブラジルやベトナムが干ばつや気温の上昇に見舞われ、供給量が減少している。これに対し業界は高価格帯のスペシャルティコーヒーに力を入れるという対抗策を打たざるを得ない状況だという。展示会でもこのジャンルを柱に設定した。一方、新たな付加価値をつけて価格の高騰に対応する国内メーカーも。UCC上島珈琲が打ち出したのは食後の血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できるという健康を意識した商品。チョコレートのように見えるが、カカオ豆ではなくコーヒー豆を使用した商品は2023年の発売から完売が続いている。
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