様々な問題を抱えていたウルトラソニックバスだが、同時に超音波で発生する細かな泡を使って洗浄するとう先進的な機能を備えていた。この技術は現在、メガネ洗浄機の技術に活かされている。大阪万博の翌年となる1971年に三洋電機は人間洗濯機の小型化に成功するが、人間洗濯機の立役者である山谷氏はプロジェクトから外されてしまい、そのまま定年。再びの転機となったのは2020年、油性ペンの線がシャワーを当てるだけで消える「ウルトラファインバブル」という技術を目にしたこと。これはウルトラソニックバスで山谷氏が考案したものとほとんど同じ技術で、いてもたってもいられなくなった山谷氏はシャワーを開発したサイエンス社に自身を売り込むことに。同社の会長である青山氏は大阪万博で人間洗濯機を目にしたうちの1人で、その開発者である山谷氏との再会を果たしたことで人間洗濯機の開発プロジェクトは再び動き出すことに。