核兵器の開発や保有、使用などを禁止した、核兵器禁止条約の第3回の締約国会議が、3日、米国・ニューヨーク・国連本部で始まる。会議には、去年ノーベル平和賞を受賞した日本被団協から被爆者が参加し、核兵器廃絶を訴えることにしている。派遣された母親のおなかの中で被爆した濱住治郎は「核兵器は人間と共存しないと伝えたい」と話す。国際社会ではウクライナに侵攻するロシアは核による威嚇を繰り返しており、核兵器廃絶の情勢は厳しさが増している。今回の会議にはアメリカやロシアなどの核保有国は参加しないほか、日本政府は「核抑止が不可欠な中、安全保障の支障をきたすおそれがある」としてオブザーバーの参加も見送っている。