初任給大幅アップの企業が注目される中、中小企業には圧迫となっている。新卒社員の初任給上昇で先輩の社員の給料を上回る逆転現象や先輩社員の士気が低下が懸念されている。日本商工会議所・小林健会頭は1月、「引き合がたいが今いる社員も引き上げないといけないという声も」と現場から懸念の声が上がっているという。東京商工リサーチによると、賃上げ実施企業には“賃上げ疲れ”も。物価高に伴う収益悪化、業績成長鈍化によって大手中心に進む賃上げが中小企業を追い詰めているという。その結果、人件費高騰で倒産した企業が去年は104件と過去最多。