総合商社の競争力の指標として投資した事業が不採算だった場合にどれだけ再建できたかを示す事業の再建力が浮上している。近年、商社は資産の入れ替えを加速していて大手5社の年間の資産売却額は1兆円を大きく超えている。そのため不採算事業を売却する際に赤字体質のまま手放すのか、再建してから売るのかが投資家の大きな関心事になっている。ただ商社は投資先が多岐にわたり一つの案件の出資額は数億から数十億円と小規模なものも多いため全てを開示するのは難しい状況。そこで複数の投資先の収益状況を束ねて開示するという方法で見える化して投資家の理解を得ようとしている。(日経電子版)