各地で起きているスリップによると見られる車の事故。JAFが2017年に実験。路面が凍結した道路で、車が止まるまでの距離を、タイヤの種類ごとに検証した。ノーマルタイヤの場合と、スタッドレスタイヤの場合、ノーマルタイヤにチェーンを装着した場合。時速40キロで走行し、手前の赤いコーンでブレーキを踏んでから止まるまでの距離を比較する。ノーマルタイヤが停止したのはブレーキを踏んだ場所から105.4メートル。スタッドレスタイヤは78.5メートルで、ノーマルタイヤよりおよそ30メートル短かった。最後にノーマルタイヤにチェーンを装着した場合、最も短い59メートルだった。凍結した路面では、たとえスタッドレスタイヤをはいていても、止まるまでにかなりの距離が必要だった。専門家は、スタッドレスタイヤは年々進化しているが、路面に応じた注意が必要だと指摘する。JAF交通安全環境委員会・菰田潔委員は「危なそうだったらスピードを落とす、ハンドルを急に切らない、アクセルを急に踏まない」とコメント。