7.4。飲酒運転の危険を物語る数字。去年の交通事故の死亡割合を飲酒の有無で比較したところ約7.4倍もの開きがあった。酒を飲んで運転すると死亡リスクも跳ね上がる。アルコールは運転にどれだけの影響を与えるのか。運転シミュレーターを使った実験映像がある。6人の参加者が路上を想定したコースで飲酒前と直後に運転能力を検証するというもの。飲酒前はハンドル操作や細かいミスはあったものの大きな事故には至らなかった。その後、ビールやワインを飲んで参加者全員から基準値超のアルコールを検出したところで再び運転シミュレーターで検証。運転前から2人が大きなミス。シートベルトを装着していない。シミュレーションが始まってもハンドル操作がおぼつかず蛇行する場面も。そして、3人が自転車やバイクなどと接触事故を起こした。飲酒前と比べるとミスの数は約4倍。参加者の1人は「飛び出しがあるかもしれないと思ったが反応できなかった」などコメント。さらに眼球の動きなどがわかるメガネを使い、どんな視点で運転しているのかも検証。その結果、飲酒前は左右の広い範囲を確認しながら運転していたが、飲酒後は視線が前方に偏っていた。飲酒運転は安全運転に必要な視野や判断能力を低下させていた。