アメリカはこれまで急激なインフレを抑えるため利上げを重ねてきた。これがドル高円安の背景になっているが、これ以上やらなくても良いと判断するかが注目される。というのもFRBの報告書では景気が減速し、物価上昇がおおむね緩やかになってきたと分析しているからである。むしろ今後の金利予想に関心が高まっているという。ただ急激な政策転換はパウエル議長も躊躇しそうだと分析。またアメリカの政策金利は現状5%台、日本はマイナス金利政策を取っている。ドル安は進んでも円高がどこまで進むかは見えにくい。そこで今度は日銀の政策にも注目が集まっている。植田総裁が「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」と発言したことで、年内にも日銀が大きな政策変更の可能性を示すのではという見方が出てきている。