円相場は1ドル160円80銭台まで下落した。1986年12月以来、37年半ぶりの円安水準。日米の金利差が当面縮まらないとの見方から円を売ってドルを買う動きが強まったため。円買いの市場介入に踏み切るのではとの見方が一段と強まるなか、財務省・神田眞人財務官は昨日、「最近の急速な円安の進行に関しては深刻な懸念を有しており、高い警戒感をもって市場の動向を注視している。そのうえで、行き過ぎた動きに対しては必要な対応をとる」と述べた。みずほリサーチ&テクノロジーズ・主席エコノミスト・酒井才介さんは「しばらくは1ドル=160円前後の動きが続くのではないか。今年度という時間軸でみると、今年9月以降日本銀行は利上げに、米国の中央銀行は利下げに転じる。ドル円相場も緩やかに円高が進みやすいかなと予想している」とコメント。