日銀は今月の金融政策決定会合で、国債の買い入れの減額について具体的な計画を示す。これを前に日銀は市場への影響を見極めるため、きょうから2日間、金融機関と意見交換を行う。日銀は先月の決定会合で、月間6兆円規模で続けてきた国債の買い入れを減額する方針を決め、今月の会合で、今後1年から2年程度の具体的な計画を示すことにしている。きょうから2日間行う市場参加者との意見交換には、国債を買い入れている銀行や証券会社などの実務者が出席し、金融機関が国債を保有するニーズがどこまであるかや、金利が急激に変動するリスクをどう考えるのかなどについて意見を交わす見通し。意見交換の実施には、長期金利が大きく変動するのを避けたいというねらいがある。日銀は発行された国債の半分以上を保有しているため、国債の買い入れを減額すると市場に与える影響は大きいものがある。日銀が自分たちに代わる国債の買い手として期待しているのが金融機関。そこで実際にどの程度国債を買ってくれそうか、探りを入れるというのが今回の目的。意見交換は非公開で行われる。月末の決定会合で日銀がどのような減額の計画を示すのか高い関心を集めそう。