為替について、深谷幸司さん(マーケット・リスク・アドバイザリー)が見解を話した。アメリカは連休明けで本格取引開始。フランスで内閣不信任案の話題で欧州通貨が売られている。ユーロ円から連鎖して、ドル円にも円高の影響が出ている。週末にかけて雇用などの指標の発表が多く控えていて動きにくい。149円台の動きになりそう。きょうのポイントは、「相違が際立つ日米欧の金融政策」。欧米が金融緩和を継続する中で、日本は利上げを継続している。10年債利回りは、アメリカでは利下げペース鈍化の予想やトランプ政権による財政悪化の懸念が強まり、欧州は景気失速懸念があり、それぞれ上昇が抑制されている。日本は、インフレ率が日銀の目標を上回っており、上昇圧力がかかっている。金利動向から見る限り、今後は円が強くなっていきそう。