丹治倫敦が「日銀・利上げのタイミングを見極めるポイント」について解説。今回の会合についてはマーケットの利上げ有無しの織り込みがふれてきたのが大きな特徴。グラフ:市場(スワップ金利)が織り込む利上げ回数ををみてわかるように、12月会合の織り込みが11月末くらいから日銀高官の発言、各種観測報道を受け上下に大きくふれてきたということが読み取れる。ただ、足元12月の織り込みは2割以下まで下がってきているという状況。重要になるのは利上げの条件が整っているからといって日銀が毎回利上げをするわけではないということ。今回日銀は半年に1回程度のペースで利上げをしていくということを念頭に置いているのではないか。前回の利上げが7月なので半年というペースでするのであれば来年1月というのがあくまで標準的な利上げのタイミングであり、利上げを前倒しする理由がない限りは12月は見送りではないか。前回の7月の利上げは円安の進行を受けて想定よりも前倒しにした可能性が高いのではないか。インフレというのは前年比ベースで見るので為替もやっぱり前年比が重要になっている。ある程度市場に1月の利上げを意識させるようなコミュニケーションはしてくる可能性がある。