日本銀行はきょうから今年最後の金融政策決定会合を開く。追加の利上げは見送られる公算が大きい。日銀内では国内経済や物価は見通し通り推移していて追加の利上げを行う環境は整いつつあるとの見方が大勢。しかし植田総裁は利上げの判断をするにあたって来年春の賃上げの動向や米国経済の先行きなど慎重に見極めたい考え。日銀内からも「1年に3回利上げすれば積極的だとみられすぎる。今の利上げ局面を大事にしたい」との声が上がっている。今回は利上げを見送りより多くのデータや情報が集まる来年1月まで待つ方向に傾きつつある。追加の利上げを見送った場合に植田総裁が会見で利上げペースにどう言及するかが為替市場にも影響する。