三菱UFJ信託銀行・齊藤央充さんのドル円予想レンジは157.10円~159.00円。注目ポイントは「FRBがすぐにハト派トーンに戻る可能性は」。特段目立った材料の公表はないが、欧米休場明けでどこまで流動性が戻るかに注目、足元のアメリカの利下げ期待後退や日銀の利上げ見送り可能性等を背景とした円安ドル高の流れが続きそうとのこと。また、先日公表されたFOMCでは25年の政策金利見通しは1回の利下げ幅を25ベースとした場合、2回の利下げとかなりタカ派の内容となり一部ではトランプ次期政権の政策を組み込みにいった結果ではないかとの声も聞かれている、25年経済見通しではコアPCの見通しレンジを大きく上方シフトしている一方、失業率はやや下方シフトとなっておりFRBが雇用重視からインフレ重視になる可能性も考えられるなどと話した。また、次回の利下げについては、急速に労働市場の軟化や景気指標の下振れを連続して確認する可能性は当面先になる公算が高いと考えられる、トランプ政権による関税や減税等で為替まで影響するようなインフレが25年前半に起こる改善性は低いとみられるなどとし、FRBがハト派等に戻るタイミングは早くても3月以降と考えられる、次回の利下げは3月の可能性は残しつつも6月に25ベースの利下げがメインシナリオと考えるなどと話した。また、当面はアメリカの利下げ折込が進展しづらい状況が続くなどとし、年始から2月頃までのドル円は底堅い展開を予想、その後はやや上値重たい展開に変化するとみられるなどと話した。