日銀は先週の金融政策決定会合で政策金利を0.25%程度に据え置くことを決め追加の利上げを見送った。日銀がきょう公表したこの会合の主な意見によると、「米国で発足する新政権の政策スタンスに大きな不確実性がある」とか、「賃金という面では春闘に向けた動きを確認していくのが常識的である」といった意見が多く、こうした意見を踏まえて追加の利上げを見送っていた。一方、委員からは「基調的な物価は着実に底上げされている。利上げを判断する局面は近い」とか、「経済物価が見通しに沿って推移する中、物価の上振れリスクが膨らんでいる」など「追加の利上げに踏み切ってもいいい局面だ」といった意見も複数出ていた。金融市場では日銀による追加の利上げは来月下旬に予定されている次の会合だという見方と、さらにその先だという見方に分かれていて、日銀がどう判断するかが焦点となる。