春闘の集中回答日だった水曜日、ベースアップを含め例年を上回る賃上げが相次いだ。日本製鉄では月3万円アップの要求に対し、これを上回る3万5000円の回答で約50年ぶりの高水準となった。大手企業で賃上げが行われた背景には円安で輸出関連企業が好業績となっていることや他社より魅力的な賃金で人材確保につなげる狙いがあるとみられる。おととい時点での平均引き上げ額は1万6469円となり、去年より4625円増え高い賃上げ水準となった。日銀は18日19日の金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除など大規模な金融緩和策の修正を行う方向で最終調整に入った。マイナス金利が解除されれば17年ぶりの利上げとなる。