SMBC日興証券の安田光さんの日経平均予想レンジは38200円~38600円。安田さんは「先週までの上昇分の利益確定が予想されやや下がる展開を想定。史上最高値更新に向けた期待も大きく、下がったところでは買いが入り先週末の水準を上回る場面もあると予想している」などと述べた。注目ポイントは『3Q決算後の相場展望』。安田さんは「23年度3Q決算は中間決算に引き続き堅調だったが、内容自体にサプライズはなかった。3Q決算の内容のみでアナリスト予想の修正が進むとは考えにくい。マクロ指標の改善が来期以降の業績見通しにとって重要になる。注目のマクロ指標はグローバル製造業PMI、これはTOPIXの12ヶ月先予想EPSと相関が高く、数量面の回復が業績予想に反映していくとみている。エコノミックサプライズ指数の底打ち、いずれの地域も回復傾向。マクロ環境の見方に変化を与える。米国の貸出態度の緩和化。非国防資本財(除く航空機)との相関が高く今後の設備投資拡大が視野に入る。日本企業の業績見通しは市段と回復していくと思われるので日本株に強気姿勢でのぞむべきと考える。値上げなどを通じてマージンを改善してきた企業のほうが業績拡大余地が大きいと考えられ、こうした企業が選考されやすい」などと述べた。