日本時間の今朝、アメリカで発表された大手半導体メーカーの決算が好調を受け多くの銘柄に買い注文が集まった。午後の取引が始まった直後日経平均株価は取引時間中の史上最高値を上回って3万9000円台まで上昇した。終値でも1989年12月29日につけた史上最高値を更新し3万9098円68銭で取引を終えた。バブル絶頂期の1989年1年の取引を締めくくる12月29日に日経平均株価は取引時間中の最高値となる3万8957円44銭をつけた。この日は3万8915円87銭で取引を終え、これが終値としての最高値となっていた。その後バブルは崩壊し金融機関が相次いで経営破綻するなどの金融危機も起き株価は長い低迷の時代に入った。リーマンショック後の2008年10月にはバブル崩壊後の最安値を更新して一時7000円を割り込んだ。この流れが変わったのが2012年のアベノミクスだった。翌年4月には日銀・黒田総裁が大規模な金融緩和を打ち出した。海外の投資家を中心に日本株を買う動きが強まり株高が進んだ。その後、新型コロナの感染拡大で値を下げる場面もあったが日本やアメリカなど各国が金融緩和策を強化したことから2021年2月には3万円台に到達した。そして今日、日経平均株価はバブル絶頂期から34年2か月ぶりに回復した。