アメリカの最新の雇用統計が発表された。2月に農業以外の分野で働く人は、前月から27万5000人増加し市場予想を上回った。失業率は3.9%で、1月から0.2ポイント悪化。一方で平均時給は1年前から4.3%上昇し、市場予想の4.4%を下回っている。ニューヨーク証券取引所から中継。現在はオンライン取引が一般的だが、一部の取引は今もここで行われている。雇用統計の結果を受けたマーケットは、ダウは上昇して取引が始まっている。日本では今週、日経平均が史上始めて4万円を突破。それを牽引してきたアメリカの株式相場も高値を更新している。昨日も、S&P 500指数が過去最高値を更新。NYダウは当時のトランプ大統領による大規模減税の期待などを追い風に2万ドルを突破。2020年にはパンデミック後の金融緩和などを背景に3万ドルに到達。足元では、AIブームを背景にマイクロソフトなどハイテク銘柄を中心に上昇している。市場関係者によると、景気が良いにも関わらず年内に利下げが見込まれている状況のため「かつてないほど相場環境は良い」といった声も聞かれるという。ただ今回の雇用統計でも雇用の底堅さが続いている状況が改めて確認された。早期の利下げ期待に支えられている現在の株式相場の上昇というのも、雇用やインフレの動向次第だという。