日野自動車の4月から先月までのグループ全体の決算は売り上げが去年の同じ時期と比べて12%増えて8475億円、本業のもうけを示す営業利益がおよそ3.5倍の240億円だった。最終的な損益は2195億円の赤字と、この時期としてこれまでで最も大きい赤字額となった。排ガスなどの不正なデータをおよそ20年にわたり国に提出していた問題で米国当局との和解費用やカナダでの訴訟の和解金に伴う費用として2300億円の特別損失を計上したため。会社ではほかの訴訟の状況によっては追加の費用が生じる可能性があるとしている。中野靖CFOは「特別損失はかなり大きな数字で、だからこそ早めにステークホルダーに情報開示するべきだと考えた。認証問題の大きな峠は越えたのではないかと思っているが、会社に与える影響は大きい。資金繰り対策は考えていて、明らかにできる段階で公表したい」としている。