世界卓球選手権・団体戦が今月16日に韓国・釜山で開幕。女子代表には伊藤美誠選手(23)が帯同した。伊藤は先月の全日本卓球選手権にベスト16で敗退し、パリ五輪の出場権を失った。「私には向かない」との理由でリザーブを辞退していたので、伊藤の姿を見て驚いた人も多かった。女子代表は決勝まで全てストレート勝利したが、その影には伊藤の現役選手ならではのアドバイスがあった。伊藤は2016年のリオデジャネイロ五輪で15歳の最年少メダリストとなり、2021年の東京五輪では金・銀・銅メダルを獲得した。伊藤のアドバイス効果が発揮されたのが準決勝の香港戦だった。2ゲームを連取された張本美和選手に相手の攻略法を伝授。張本は3ゲームを取り返して逆転勝利した。解説の平野早矢香さんは伊藤選手の戦型は独特で練習パートナーとしては向かないためチームのためにリザーブを辞退したのではないかと分析した。