コロナ禍以降、オフィス需要が低下する一方、建設費が高騰。野澤千絵教授は「人口減少を迎え、床の需要が減っていく時に高く、大きく作らないと成り立たない事業そのものが限界かなと感じる」と語った。劇作家の平田オリザ氏は秋葉原の猥雑さ、混沌さが再開発で失われることは勿体ないと感じ、「風情とかを残した再開発ができるかどうか」と述べた。中空麻奈氏は福岡のケースを振り返り、コンパクトで人材は豊富など潜在性があり、高層ビルの再開発を行うのに適しているが、全部の地域が福岡と同じわけではないと話す。経済合理性を重視しつつ、その土地に生きている人々の生活、住みやすさなどを考慮に入れて最適解を見つける必要があるという。