世界で話題になっている味を伝える技術について。去年ユニークな研究などに贈られるイグノーベル賞を受賞した明治大学の宮下芳明教授は味を伝える技術について研究。遠隔にあるものを直接ダウンロードして食べることができるという数値化した味データを装置に読み込ませ液体で出すことができる。装置には甘味や酸味など20種類の成分を調合して再現、10の60乗種類の味を作り出すことができるという。この技術の応用で去年大手通信会社と共同発表した味覚共有技術は人それぞれに異なる味覚を理解するための研究で個人にあった新たな食体験を目指している。これまで10年以上にわたり味の伝わり方について研究してきた宮下教授は国内外から共同研究や投資に関する問い合わせが相次いでいる。宮下教授は「日本がかなり進んでいると思う。プラットフォームを作るというムーブメントも日本を中心に起こっていたりするので我々の味覚メディア技術も追い風でたくさん取り入れてもらったりそこにインスパイヤされてということが世界中で起こっているといえる」などと話した。味覚メディア技術は代替食品にも活かせることから世界の食糧危機への対応策としても注目されている。