奈良県川上村に600年近く伝わり、これまで一度も村の外に持ち出されたことがない国の重要文化財のかぶとが、奈良市の春日大社で公開された。春日大社の国宝殿で公開されているのは、川上村が所蔵し、国の重要文化財に指定されている「縹糸威筋兜」とよばれるかぶとで、室町時代前期に作られたとされ、正面の桐唐草文の装飾や、角のような鍬形と呼ばれる飾りが特徴だ。南北朝時代が終わった後の後南朝の皇子とされる、自天王の遺品として伝えられ、村では毎年2月5日に自天王をしのぶ儀式、御朝拝式で公開される。訪れた人は、年末を経ても製作当初の姿を残している貴重なかぶとに見入っていた。
住所: 奈良県奈良市春日野町
