春日大社には刀剣や甲冑が数多く所蔵されているなか、厳重に保管されているのが国宝の「赤糸威大鎧 梅鶯飾」。番組では離れた位置からレーザーを照射して大鎧の形状を測定し、高精細な写真データも併用して3DCGを生成。国宝を傷つけることなく、構造を分析することが可能となった。中世の武具に詳しい近藤好和氏によると、馬上から弓矢を放つ、いわば騎射戦で大鎧は最適だという。まず、弓をつがえると左脇腹が無防備となるため、防御性を高める作りになっている。栴檀板で右胸、草摺で腰や太ももを守りつつ、体に沿って自在に動くことも可能。
大鎧の威に注目すると、いくつも模様があり、貴族の装束の配色を模している。佐藤寛介氏は「貴族、公家、王朝文化へのあこがれが武士の中にあり、自らの鎧に取り込んでいる」と話す。
大鎧の威に注目すると、いくつも模様があり、貴族の装束の配色を模している。佐藤寛介氏は「貴族、公家、王朝文化へのあこがれが武士の中にあり、自らの鎧に取り込んでいる」と話す。
住所: 奈良県奈良市春日野町160
URL: http://www.kasugataisha.or.jp
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