2008年、第1次再審請求は最高裁で棄却。熊本さんの声は届かなかった。とにかく新証拠を見つけ出すしかない、小川弁護士はそう決意する。精神を病んだ巌さんに代わり、ひで子さんが第2次再審請求を行った。再審開始を勝ち取るには5点の衣類は捏造されたものだと証明するしかない。支援者と弁護団は血染めの衣類を作ってみそ漬け実験を行うことにした。すると長期間みそに浸かった白いシャツやステテコは茶色に変色。血痕は黒くなっていた。小川弁護士も手応えを感じる。2010年、検察が重要証拠の開示を始めた。巌さんの取り調べテープも出てきた。そして5点の衣類の鮮明なカラー写真も。みそ漬け実験の結果とは全く違う色をしていた。
