ラストランを迎えたJR東海の点検車両「ドクターイエロー」。走りながらレールのゆがみや架線の異常を点検し乗客の安全を守り続けてきた。黄色いボディーと10日に一度ほどしか運行しないことから「見ると幸せになれると」いわれ親しまれてきた。JR西日本に所属する車両の引退は2027年めどとまだ先だが、JR東海のドクターイエローは多くの人たちに見送られながら今日24年にわたる運行を終えた。今後は営業中の新幹線にカメラやセンサーなどをつけて点検できる仕組みを2027年から導入する。JR東海が進める保守点検の自動化は他の分野でも進んでいる。新幹線の車両基地では車両の外観を検査する装置の開発が進んでいた。倉庫の入り口に設置した35個のカメラやセンサーで新幹線が入るたびに1万枚の画像を撮影。画像を自動解析することで、へこみや傷、ボルトの緩みなどを検査する。装置は新幹線のお腹の部分、底まで360度に設置。これまでは人の目で全長400mの新幹線をおよそ2日に一度点検していたが、画像による毎日の自動点検によって省人化と安全性の向上を図る。さらに実験を重ねて2029年度頃から車両基地での本格運用を目指す。東京・有楽町、名古屋駅、東京・品川区・大井車両基地の映像。JR東海・総合技術本部・宇治山優輝研究員のコメント。