カラスは雑食性で何でも食べるため農作物にも深刻な被害を及ぼす。和歌山県有田川町はブランドみかん「有田みかん」の主要生産地だが、みかん農家はカラスの被害に頭を痛めていた。カラスによる年間被害額は約100万円近くになるという。そこで対策を依頼したのが鷹匠の田中さんで、この道13年のベテラン。タッグを組むのはメスの舞 3才で、分析用に鷹にはカメラが取り付けられ映像を収録している。また鷹の場所を見失わないためにGPSを取り付けることもあるという。鷹が格闘すること3時間、みかん畑からカラスを追い出した。田中さんは何度もこれを繰り返してここでは生活出来ないとカラスに思わせると話した。この畑では今後、秋の収穫期前に再び鷹を飛ばす予定。鷹匠は現代ではカラスやムクドリなど害鳥の対策に応用されている。田中さんの所属するグリーンフィールドでは年間依頼数はのべ3000件にのぼる。