北朝鮮の元外交官リ・イルギュ氏が亡命し、間近に見た金正恩氏の様子や北朝鮮の内情を赤裸々に語った。きょう朝鮮中央テレビは新浦に建設される養殖場の予定地を視察する様子を報道。設計に不満を漏らしより革新的な発想で造り直すよう指示した。脱北者のリ・イルギュ氏は過去に金総書記から表彰を受けたエリート外交官で去年韓国に亡命した。金総書記についてリ氏は「向かい合って座るとただの平凡な人間だ。近くで見ると血圧がとても高そうだった。酒を飲んだようにいつも顔が真っ赤だ」とした。娘とみられるジュエ氏にも言及。金総書記はジュエ氏を「姫」と呼び外出先でお披露目する溺愛ぶりだという。ジュエ氏については多くの北朝鮮市民が複雑な思いを抱いていると話した。近年、北朝鮮で目立っているのが女性の要職への登用だが、そのきっかけとなったというのが韓国で初めて女性の大統領となった朴槿恵氏の影響。金正恩総書記は「女性を大々的に使ってこそ国際社会で正常な国家になれる」と側近に伝え女性を重用するよう求めた。ジュエ氏が後継者かと問われるとリ氏は「絶対権威・崇拝を受けるには神秘性がなければならないが今のように露出されていると神秘を感じるだろうか」として北朝鮮の将来に不安を抱く市民も多いと話した。韓国を敵視する指導部と裏腹に統一を望む市民も増えているという。