今月20日、金総書記が北朝鮮・咸鏡北道にある温堡労働者休養所を視察した様子を朝鮮中央テレビが公開した。映像にはプライバシーなどの配慮が求められる浴場に入り込み、入浴中の人たちと談笑する様子も含まれていた。豪華な施設が完成するまでには紆余曲折があった。金総書記は8年前に現地を視察した際、施設内の設備について「魚の水槽より劣る」「みすぼらしい」と酷評し、リフォームを命じた。その後完成した施設にはいくつもの温泉があり、豪華さが際立っている。配慮が求められる空間での映像をあえて公開した狙いについて、甲南女子大学・鴨下ひろみ准教授は「金総書記が実際に視察することになれば、プライバシーの問題より金総書記が視察したい場所すべて公開するのが大原則。金総書記は人民大衆第一主義を掲げ、人民に対して愛情を注ぐ指導者であると宣伝している。そのためにこんなところまで視察するんだと思われるような場所まで行って住民と触れ合うことをアピールしたい狙いがある」と指摘した。加えて、今回の映像公開には来月にも開催されるとみられる労働党大会に向け実績をアピールする狙いがあるとみられる。
