昨日の自民党総裁選で石破茂氏が新総裁に選出された。マーケットも大きく反応し、石破新総裁に決定した瞬間円相場は一時3円以上円高ドル安に動いた。石破氏は日銀の追加利上げに容認の姿勢を示している。先月に石破氏は「金利のある世界を実現することが物価上昇の抑制などに繋がる」と発言。専門家によると、日米の金利差縮小で今より円高になり、エネルギーなどの輸入価格が下がるため、物価高を緩和する政策をとっていくとみられるという。消費税の増税については「現時点では考えていない」としている。石破氏は株式の売買や配当など金融所得課税の強化を訴えていたが、他の議員から「貯蓄から投資への流れに逆行している」との指摘があり、「新NISAへの課税強化は考えていない」と釈明に追われた。専門家は「金融所得課税は格差是正のために持ち出した案で、これは岸田政権が検討課題としていたが実現しなかった。今回実現するかに注目」などと話した。さらに石破氏は地方創生を「日本経済の起爆剤」としている。石破氏は農業・林業・漁業を活性化させて地方での雇用創出・所得向上につなげ、若者にも地方に住んでもらえるようにすることを考えているという。