「マコモダケ」はタケノコのようなシャキシャキ食感で炒め物などにすると絶品の秋の味覚。あまりスーパーでは見かけない珍しい野菜がお手頃価格で買える。実はこの「道の駅 たくみの里」全体がまちになっているという。道の駅とは通常国土交通省が登録した地域振興施設のことだが、たくみの里では直売所だけでなく全域を「道の駅」と呼んでいる。その中には江戸時代の宿場町の風情を残す町並みや和紙や革小物などたくみの里ならではの土産店、地元の食材を使った料理が食べられる飲食店などが点在している。その寛さは東京ドーム70個分。そして近年、この道の駅を訪れる観光客は急増。里山に住む500人の800倍の年間40万人が押し寄せているという。人気の秘密は体験メニュー。里のあちこちに「たくみの家」と呼ばれる体験工房が点在し、観光客はまちをめぐりながら様々な手作り体験を楽しめる。その体験工房は29軒もある。もともとたくみの里はわらの草履づくりなど暮らしに根付いた手仕事文化が残っていた里山だった。しかし少子高齢化とともに継承が難しい状態になった。そこで里山がとったのがその「技」を体験というかたちで残すことだった。はじめは手仕事である陶芸体験やわら細工体験などの5軒からスタート。そこから職人を誘致し、おめんの絵付けやアクセサリー作りなど体験の種類をどんどん拡大。2020年に民営化したことで、その勢いは加速し、今では手ぬぐいなどの藍染体験や食品サンプル作りなど多彩なジャンルが誕生した。
住所: 東京都文京区後楽1-3-61
URL: http://www.tokyo-dome.co.jp/
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