- 出演者
- 原田亮介 林修 藤井由依 ふかわりょう ウエンツ瑛士 小西桜子
静岡・裾野市にトヨタが進める未来型実験都市ウーブン・シティが街開き。工場跡地を活用して作って街では最先端技術が満載。小型三輪EVやバスやキッチンカーにもなる最新モビリティまで。自動運転やAIなど実証実験を進め、将来的には2000人以上が住む計画。進化するまちがある一方、廃れてしまうまちも。
オープニング映像。今回は「廃れた「まち」に人もお金も集まる秘密SP」。
神奈川・横須賀市、時代に取り残された「まち」が月見台住宅。1960年、高度経済成長期に整備され74戸、長屋の市営住宅。最寄り駅から徒歩10分の距離だが、標高約50mもの高低差を行き来する大変さもあり、人口減少。そして築65年以上のものもあり2020年に全面空き家となった。いつしか付いた名前は天空の廃墟。月見台住宅が今はあふれんばかりの人だかりで大賑わい。横須賀市長もやってきた。月見祭というイベントを開催、1500人もの人が訪れた。ゴーストタウンだったまちは再開発され長屋を使い様々な店が営業。カラフルなクロワッサンを販売するパン屋、さらにその先にはテイクアウトの弁当屋「Café ALL GOOD」。約1万3000平米の敷地内には40店以上の店。さらに飲食店だけでなく古着と瀬戸物を扱う店やアートギャラリー、革製品の工房、そしてサロンまで。長屋には様々な形態の店。多くの店はステップアップ、新規チャレンジ店。月見台住宅が盛り上がっているのはどういうことなのか。再開発を手がけた会社の松島孝夫さんによるとなりわい住宅として賃貸住宅で貸している住宅だという。アメリカンフードと雑貨のお店の店主によると「なりわい住宅」とは店舗をかねた住宅だという。店舗兼住宅はまちの再生で注目されている。浴室はシャワーのみ。店舗と住居あわせて広さは約30平米。気になる家賃は6万円台後半。一番安いところで5万8000円。横須賀市内で店舗をかまえると家賃相場は10万円以上。くわえて自宅を借りると30平米では月に6万~7万円はかかる。なりわい住宅だと毎月10万円以上は家賃がおさえられる。
問題「あるものが使い放題 入居者の特典とは?」、ウエンツさんは「車」、小西さんは「岩盤浴」などとそれぞれ解答した。正解は住宅に湯船がない分、ゆっくりできるお風呂に入り放題。さらにサウナも住民なら無料で使用可能、ロウリュもし放題。しかも外には“ととのいスペース”もある
実は月見台住宅を手掛けた「エンジョイワークス」という会社は、まちの再生を手掛けるエキスパート。葉山の使われていなかった古い蔵を1,600万円かけて再生し、人気のホテルに生まれ変わらせて地域活性化に一役買ったり、保存が危ぶまれた旧皇族の別邸を1億6,000万円かけて再生し、地元の人たちと協力して見学ツアーなどのイベントを開くなどしている。得意なのは地域資源を生かしながら住民たちと一緒に新しいコミュニティーを作り上げること。月見台住宅の入居者たちは7月に知り合ったばかりだがすでに仲良し。店の営業の間には新メニューの試作を味見するなど、昭和レトロ感あふれる交流ができるのも魅力。ここでお金に注目。再生にかかった総事業費は3.2億円。その内訳は銀行からの融資で約1億円、横須賀市からは4,000万円、国から空き家事業の助成金として約2,700万円を受け取っている。そして一番大きいのがクラウドファンディングで約1億3,000万円。この資金で店として使いやすいように畳からコンクリートに改築したり、水回りのリノベーションに使ったり、さらにサウナ・集会所などの施設の改築にも使われた。土地についてはタダだという。その理由を市の担当者に聞くと、誰も住んでいなくても草刈りなどの管理費用が年間400万円もかかってしまい、市のお荷物だったため。生まれ変わった「天空の廃墟」は人もお金も集まる街に進化していた。
米粉ベーグルの店「いもこめ」を紹介。店主の池田百音さんは、小麦アレルギーを持つ家族のために米粉ベーグルを作り、オンラインショップを立ち上げたという。池田さんは、大学で生物学を学んでおり、研究が大好きで、何回も試行錯誤の末にベーグルを完成させた。今では、全国から取り寄せる人が多数いるという。実店舗のDIY内装にかかった費用は約200万円で、家賃は8万5000円。創業資金は560万円で、自己資金・助成金・クラウドファンディング・融資で賄ったという。週末の売上は約10万円で、月50万円を目標にしているという。
林さんは「皆さんは新たな挑戦をしていますか?」、小西さんは「私は海外でお仕事ができたらいいなと思って、英語・韓国語・中国語を始めました」、ウエンツ瑛士さんは「新しい音楽ユニットを作って来年からツアーします」などと話した。
シャッター商店街がなくならないのは、店舗兼住宅は更地にするより税金が安くなるからだという。高度経済成長の時代に人が増えて地価が上がり、負担が大きくなることから減額制度が適用されるようになった。
続いて訪れたのは東京から新幹線で約1時間、群馬県の最北端にあるみなかみ町。まさに日本の原風景といった様子だが、ここに人もお金も集まるまちはあるのか。すると人が集まる場所「道の駅 たくみの里」を発見。この日は有機農産物などを販売する「オーガニックマルシェ」の開催日。収穫したての生のこんにゃくいもから作った生芋こんにゃくや群馬生まれのブランドりんご「陽光」、新そばなどを販売。
「マコモダケ」はタケノコのようなシャキシャキ食感で炒め物などにすると絶品の秋の味覚。あまりスーパーでは見かけない珍しい野菜がお手頃価格で買える。実はこの「道の駅 たくみの里」全体がまちになっているという。道の駅とは通常国土交通省が登録した地域振興施設のことだが、たくみの里では直売所だけでなく全域を「道の駅」と呼んでいる。その中には江戸時代の宿場町の風情を残す町並みや和紙や革小物などたくみの里ならではの土産店、地元の食材を使った料理が食べられる飲食店などが点在している。その寛さは東京ドーム70個分。そして近年、この道の駅を訪れる観光客は急増。里山に住む500人の800倍の年間40万人が押し寄せているという。人気の秘密は体験メニュー。里のあちこちに「たくみの家」と呼ばれる体験工房が点在し、観光客はまちをめぐりながら様々な手作り体験を楽しめる。その体験工房は29軒もある。もともとたくみの里はわらの草履づくりなど暮らしに根付いた手仕事文化が残っていた里山だった。しかし少子高齢化とともに継承が難しい状態になった。そこで里山がとったのがその「技」を体験というかたちで残すことだった。はじめは手仕事である陶芸体験やわら細工体験などの5軒からスタート。そこから職人を誘致し、おめんの絵付けやアクセサリー作りなど体験の種類をどんどん拡大。2020年に民営化したことで、その勢いは加速し、今では手ぬぐいなどの藍染体験や食品サンプル作りなど多彩なジャンルが誕生した。
29軒ある体験工房の中で一番人気は?置物作り・蕎麦打ち・食品サンプル作りの3つのうちからメンバーは予測。正解は?
- キーワード
- そば
「LIFE IS MONEY」はTVer・U-NEXTで配信中。
29軒ある体験工房の中で一番人気は?置物作り・蕎麦打ち・食品サンプル作りの3つのうちで一番人気は置物作り体験。ウエンツが正解。ハーバリウム体験が1200円から楽しめる。花の種類などをかえて季節ごとにアレンジできてカラフルでSNS映えすると人気。ほかにたくみの里の秋イベント「わらアート」などを紹介。体験、イベントで効果はあったのか。たくみの里の年間来場者は徐々に増えているという。
- キーワード
- たくみの里
この体験は食品サンプル作りなど里山にはなかった体験もある。このたくみの里で体験工房や店をオープンして生計を立てる移住者が増えた。みなかみ町の移住者数は2019年9人だけだったが、5年間で185人になっている。移住者も集まってきたたくみの里。「染の家」の店主も「移住してお店を始めるにはすごく良かった」と話した。
たくみの里で自分の家を出した坂井さん。今年5月に「おにぎりcafe RESTART」をオープンした。人気にメニューは梅、高菜、サケの定番3種類。開店資金は家賃のみだったそう。以前は立ち食いそばの店で設備をそのまま使えたためリフォーム代は0円だった。都内なら同じ広さで月10万円ほどかかりそうだが、、たくみの里では3万5000円。道の駅では移住者が出店する際、破格の金額で物件を紹介している。坂井さんも3つの候補からこの物件を選んだという。
「LIFE IS MONEY」の最新回はテレ東BIZで配信中。
道の駅たくみの里では移住者が出店する際、破格の金額で物件を紹介している。坂井さんの住まいは一軒家で月5000円と激安。
- キーワード
- 道の駅 たくみの里
みなかみ町はブランド米「水月夜」の産地で米が絶品。そんな坂井さんを支援する道の駅の協力サポートがイベント。道の駅のイベントのおかげで坂井さんのおにぎり屋も大盛況。道の駅の全面サポートにより、移住者でも思い切った挑戦ができるようになった。月の売り上げは50万円ほどだという。
林さんは「群馬の自然が好きだからって仰ってましたけど、都会が辛いな疲れちゃうなっていう方がフッと地方に目を向けたときに新たなシステムを作り出してて、ここで自分の人生をもう一回やろうと。そういったことを可能にしてくれる新たな場だなと思いました」と話した。
- キーワード
- おにぎりcafe RESTART群馬県
