パラアーチェリー・上山友裕選手は、両足にまひがあり、車いすに乗って的を射ぬく。パリパラリンピックでは、力を出し切れなかった東京パラリンピックの雪辱を誓う上山選手。支えになっているのが家族の存在。上山選手は「パリパラリンピックは自分の中でいちばん大きい大会。これ(メダル)をとって“自分のアーチェリーはよかった”と言えるようにしたい」と語った。パラリンピックは、3大会連続。パリ大会はなみなみならぬ思いで挑む。メダル獲得を公言して臨んだ東京パラリンピック。個人戦はまさかの初戦敗退。少しの誤差が命取りになることを突きつけられた上山選手は、基本動作から見直した。おととしの世界選手権。新たなフォームで安定感が増した上山選手は優勝。その後、初めて世界ランキング1位に上り詰めた。2人の息子の父親でもある上山選手は、かっこいい父の姿を、パラリンピックで見せたいと思っている。小学3年生の長男が書いた自己紹介シートを紹介。上山選手にとって励みになる出来事があった。2人が去年からアーチェリーを本格的に始めた。子どもたちのために雄姿を見せる覚悟。